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恐竜キャラに大きなクマ…女子バレー会場で出会ったチーム支える、ゆるくてかわいい「仲間」たち

読売新聞 / 2024年8月6日 8時3分

 コートサイドで頼りになるのは案外、マスコットかも――。ひときわ応援が熱い女子バレーボールでは、観客席の横断幕やそろいのTシャツが定番だ。今夏も激闘を繰り広げた全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)の大分県の会場では、一風変わった「ゆるい仲間たち」が、極限の緊張をほぐして選手らを後押しした。

恐竜キャラとコラボ

 伝統校・氷上(兵庫)のベンチの一角。鎮座するのは、兵庫県中部の地元・丹波市で2006年に発見され、話題となった恐竜化石(通称・丹波竜)をPRする公式キャラの「ちーたん」だ。地層の重なりと化石をアップリケした少々風変わりな姿だが、西村心花主将は「いつも見守ってくれる」と語る。

 12年に全日本高校選手権(春高)で準優勝した記念に、市職員が手作りしたユニホーム着用のちーたんを贈られて以来、全国を行脚するチームに帯同する。様々な仲間の願いを託された千羽鶴も引っ提げ、いい時も悪い時も知るちーたんに、「今度こそ一緒に勝ち切りたい」と優勝を誓う。

ひときわ大きい

 人間環境大岡崎(愛知)のベンチに腰掛けるのは、どこかに居そうで居ない大きな黄色いマスコット「いなっクマ」。同校によると、学校がある愛知県稲熊町に由来し、時期は不明だが、生徒が同校のマスコットキャラクターとして作成した。家庭科部の部員などがぬいぐるみを作り、活躍するバレー部に贈ったとされる。

 大柄なバレー選手がやっとの思いで一抱えして、全ての試合に持ち込む。名門となった部の象徴として、鎮座する姿に不思議な神々しさをまとう。

尻に敷かれつつ

 何度もベンチから立っては選手に大声で指示を飛ばす東京都市大塩尻(長野)の今井一仁監督が、コートサイドでつかの間、腰を落ち着けるのが「今井先生日本一」と愛情たっぷりのメッセージ入りの座布団だ。

 逆立てた短髪にトレードマークのめがねをかけた笑顔の監督に、四つの富士山を並べた。数年前、教え子たちが「いつか日本一に」と丹精込めて手作りした。

 今井監督は「チームの験担ぎ」と言い、監督とOG、現役選手の思いをつなぎ、プレーを見ながら沈着に戦術を考えるパートナーでもある。

 それぞれの思いを受け止め、いつか愛するチームが頂点を極めるまで、マスコットたちは寄り添うはずだ。

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