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広島電鉄市内線は路面電車として日本最大規模…大阪・京都・神戸を走った車両も在籍する「動く電車の博物館」です

読売新聞 / 2024年8月9日 8時39分

 今回の鉄フォトは広島電鉄市内線です。開業は1912年で、110年を超える歴史を誇ります。45年8月6日の米軍による原爆投下の際には乗客や職員が多数犠牲になりました。車両や施設に大きな被害を受けながら、3日後には一部区間で運行を再開したエピソードは有名です。

 6路線8系統、計19キロある路面電車の市内線のほか、鉄道線の宮島線16.1キロを運行しています。広島駅から世界遺産・厳島神社への玄関口となる広電宮島口への直通運転も行っており、通勤・通学客だけではなく、旅行者の利用も目立ちます。市内線の利用者は1日平均約9万人。路面電車としては日本最大規模を誇ります。

 「動く電車の博物館」と呼ばれるほど車種は豊富です。路面電車が廃止された大阪、京都、神戸から譲り受けた車両など昔ながらの路面電車から、現代の低床式車両まで多彩な車両が活躍しています。計137編成と大所帯で、中でも特筆すべきは82編成もある連接車。複数の車体を一編成にしたもので、長いものでは全長約30メートル。長い車体をうねらせて交差点を曲がる様子は一見の価値があります。

 広島駅の再開発に伴い、今は駅前にある停留場を移転し、新しい駅ビルの2階に高架で乗り入れる工事が進んでいます。2025年春に開業予定で、新ルートにはすでにレールの敷設が始まっています。今後は循環ルートを整備する計画で、広島の路面電車はまもなく歴史の節目を迎えます。(東京写真部 佐藤俊和)

 ※鉄道写真撮影の際のお願いです。マナーを守って安全に撮影しましょう。

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