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富山の11歳少女、あこがれのパリでランウェーに…「ショーに出ることで被災地に勇気と笑顔を」

読売新聞 / 2024年8月6日 16時0分

 富山県高岡市の小学5年兼松雅さん(11)が9月下旬、パリでファッションショーに出場する。ハンドメイドの子ども服ブランド「 Lino リノ- pepe ペペ」のモデルとしてランウェーを歩く。(田上拓明)

 パリの街では世界的なファッションショー「パリコレクション(パリコレ)」に合わせ、世界中の洋服ブランドがショーを開催する。その一つに兼松さんも出場する。

 兼松さんは5月にSNSでリノペペのオーディションを知り、すぐに応募。モデルの要とも言えるウォーキングは自宅のリビングで、夜寝る前に毎晩練習を重ねた。リノペペの公式SNSでは、このウォーキングが「堂々としている」と高く評価された。

 モデルを目指したのは、小学2年の頃だ。テレビでパリコレの特集があり、そこに出ていた冨永愛さんの「カッコ良さ」に衝撃を受けた。モデルの仕事に興味を持ち始め、家族と相談して、富山市内の芸能事務所に所属した。

 以来、大手ブランドのウェブCMや地元のショーなどに出演を続け経験を積んできた。兼松さんは「はじめは恥ずかしがり屋だったけど、仕事は今、とっても楽しい」と笑顔で語る。渡仏が決まってからは、周囲から応援も増えた。「近所のおばあちゃんに、『がんばって活躍してきてね』と言われました」と誇らしげに語る。

 夢は、海外で活躍できるモデルになること。海外でのショーは初めてだが、「緊張はまったくしていない」という。「フランスパンや機内食が楽しみ」とあどけない表情で笑う。

 能登半島地震では自宅が3日間断水して家の壁にもひびが入り、自室も「ぐちゃぐちゃになった」。自信がなくて、恥ずかしがり――。兼松さんは、そんな自分の壁を打ち破ったファッションの力を信じており、「元日の地震で被災した方々に勇気を与えたい。ショーに出ることで、被災地に勇気と笑顔を届けたい」と話している。

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