陸上界にも「無課金おじさん」ブーム到来？…デュプランティスがポーズ披露した後に世界新

男子棒高跳びで金メダルを獲得したアルマント・デュプランティス（５日）＝ロイター

　パリオリンピックの陸上競技は５日、男子棒高跳び決勝が行われ、アルマント・デュプランティス（スウェーデン）が、自身の世界記録を１センチ更新する６メートル２５の世界新記録で金メダルを獲得した。デュプランティスは左手をパンツのゴムに挟み、右手でピストルを持つ「無課金おじさん」ポーズ。ＳＮＳ上では早速「選手間でもはやっている」と話題になった。

　「無課金おじさん」は、射撃競技の混合エアピストルに無装備で競技に出場し、銀メダルを獲得したユスフ・ディケッチ（トルコ）。お金をかけずに結果を出すことから「無課金おじさん」や「トルコのおじさん」などと、ＳＮＳ上で話題沸騰となっている。

　デュプランティスはこの日、６メートルをクリアすると、ライバルが相次いで失敗し金メダルを確定。次の跳躍を６メートル１０に設定し、オリンピック記録を上回ると、大観衆を前に「無課金おじさん」ポーズを披露した。その後、自らが今年４月に出した世界記録を１センチ上回る６メートル２５にも挑戦して見事に成功させ、スタジアムを熱狂させた。

　決勝後の記者会見で、ディケッチのまねについて聞かれたデュプランティスは「その場のノリでなんとなくそうなった。感情があふれ出てきた」と話した。

　Ｘ（旧ツイッター）では「無課金おじさんのポーズが金メダルほどの価値がある」「デュプランティスかっこよすぎる」などの声が上がった。（デジタル編集部）