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抗議認められヘッドコーチ「大幅な減点なくなった」…硬い表情が一転して笑顔に

読売新聞 / 2024年8月6日 12時43分

チームTRで演技する日本(5日)=原田拓未撮影

 パリオリンピックのアーティスティックスイミング(AS)は5日、チームのテクニカルルーティン(TR)が行われ、日本(比嘉、木島、小林、佐藤、島田、和田、安永、吉田)は284・9017点で3位につけた。中国が313・5538点で首位。スペインが287・1475点で2位につけた。TR、6日のフリールーティン(FR)、五輪で初めて実施される7日のアクロバティックルーティン(AR)の合計点で順位が決まる。

 硬い表情が一転して笑顔に変わる急展開だった。元気なく取材エリアを去った日本選手とは対照的に、しばらくして現れた中島貴子ヘッドコーチは晴れ晴れと語った。「プロテスト(抗議)して大幅減点がなくなった」。試合後の抗議で判定が覆り、6位に沈んだ順位が3位まで浮上した。

 日本の命運を握ることになったのが演技終盤の連続した脚技。最初は脚の角度に乱れがあると判断され、ベースマークと呼ばれる最低評価がついて大幅な減点を受けた。しかし、中島コーチは「初見の審判では怪しいとチェックが入るが、じっくり見れば大丈夫となる可能性が高い」と信じていた。試合後すぐに抗議に必要な500スイス・フラン(約8万5000円)を支払いプロテスト用紙を提出。審判団が映像を再確認した結果、脚の角度に問題はないことが認められ、500スイス・フランも戻ってきた。

 当初の判定では、日本は3位と20点以上の差があり、選手は一様に硬い表情だった。主将の吉田萌(ザ・クラブピア88)も「最後まで諦めない」と必死に前を向いて話していたが、思わぬ形で2大会ぶりのメダルへの望みがつながった。

 東京五輪後から新ルールが導入されたアーティスティックスイミング。一つ一つの技を点数で評価するフィギュアスケートに近い形となり、どの国もひとたびミスをすれば順位を大きく落とす。この一戦で日本は改めてその怖さをかみしめた。残り2種目も気は抜けない。(森井智史)

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