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日産、「放射冷却」を応用し運転席の温度を5度下げる塗装開発…まずは救急車やトラックで実装

読売新聞 / 2024年8月6日 15時50分

日産の本社が入る建物

 日産自動車は6日、運転席の温度を下げられる自動車用の塗装を開発したと発表した。量産化に向けた改良を進めており、商用車から導入していく方針だ。

 開発した塗装は、高温の物体から熱が外に逃げて冷える「放射冷却」の原理を応用した。太陽光を反射させるとともに、自動車の表面の熱を空気中に放射させて、温度を下げる。同様の塗装は一部の建物で導入されているが、繊細な塗装技術が求められる自動車では例がないという。

 中国の新興企業との共同開発で、日産は昨年11月から、羽田空港の業務車両で試験を行ってきた。その結果、通常の塗装と比べ、ルーフ部分の表面で12度、運転席で5度、それぞれ温度が低下する効果を確認した。室内温度が下がれば、エアコンの使用を抑えることができ、ガソリン車の燃費や電気自動車(EV)の航続距離の向上にもつながる。

 日産は、塗装の耐久性などを確認した上で、まずは炎天下での走行が多い救急車やトラックでの実装を見込む。将来的には、量産技術を高めて、乗用車への活用も検討する。

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