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女児3人刺殺事件のデマきっかけ、イギリスで「過去10年で最悪の暴動」…陰謀論めいた主張も

読売新聞 / 2024年8月6日 18時54分

4日、英中部のホテルで、火のついたゴミ箱を投げるデモ参加者ら=ロイター

 【ロンドン=蒔田一彦】英国で極右団体らによる移民排斥デモが拡大し、英BBCによると、5日までに約400人が逮捕された。7月29日に起きた児童刺殺事件の容疑者がイスラム教徒の不法移民だというデマがSNSで拡散したのがきっかけだ。

 英中部サウスポートで起きた刺殺事件では女児3人が死亡し、当時17歳の少年が逮捕された。直後からSNSでは、少年が「昨年ボートで入国したイスラム教徒だ」との偽情報が拡散した。翌30日にサウスポートでデモ参加者と警察が衝突し、その後デモはロンドンを含む全国各地に広がった。暴徒化した参加者によるモスク(イスラム教礼拝所)や移民施設の襲撃などが相次ぎ、「過去10年で最悪の暴動」(英紙フィナンシャル・タイムズ)となっている。

 スターマー首相は5日、閣僚や警察幹部らを集めた緊急会合を開き、対応を協議した。スターマー氏は会合後、「これは抗議活動ではなく暴力だ。モスクやイスラム教徒への攻撃は許されない」と非難し、インターネット上の投稿も厳しく取り締まる姿勢を強調した。

 警察や主要メディアは、少年が英国生まれでイスラム教徒ではないと繰り返しているが、「政府やメディアは真実を隠している」といった陰謀論めいた主張もSNSで広がっており、事態の収束には至っていない。

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