海自への接待疑惑で川崎重工社長「膿を出し切る覚悟」…副社長がメッセージ代読

橋本康彦・川崎重工業社長

　川崎重工業は６日、オンラインで開いた決算記者会見で、潜水艦の修理を請け負う同社の社員が海上自衛隊員に金品の提供や飲食接待をしていた疑惑を巡り、「みなさまにご心配、ご迷惑をおかけし、心からおわびを申し上げます」と陳謝する橋本康彦社長のメッセージを発表した。財務担当の山本克也副社長が代読した。

　橋本氏はメッセージで、外部の弁護士らによる特別調査委員会の調査に加え、ほかに不正な事案がないかも合わせて全社一斉に調査を進めていると説明。「 膿 （うみ）を出し切る覚悟で、法令順守と企業統治体制の再構築に取り組んでいく」と強調した。特別調査委は年内をめどに結果を公表する。

　同日発表した２０２４年４～６月期連結決算（国際会計基準）は、売上高が前年同期比９・６％増の４４４２億円、最終利益が６９・２％増の１５３億円で、いずれも過去最高だった。