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ノーベル平和賞のユヌス氏、バングラ暫定政権の最高顧問就任に同意…抗議デモ主導の学生団体が求める

読売新聞 / 2024年8月6日 19時44分

 【ニューデリー=浅野友美】バングラデシュでシェイク・ハシナ首相が辞任する発端となった抗議デモを主導した学生団体は6日、ノーベル平和賞受賞者で経済学者のムハマド・ユヌス氏(84)を最高顧問とする暫定政権を求めるとSNSで明らかにした。地元紙デイリー・スターによるとユヌス氏は就任に同意した。議会もこの日解散され、暫定政権発足の動きが加速している。

 ユヌス氏は貧困者向けの少額融資を行う「グラミン銀行」を創設。過去に政界進出を目指し、ハシナ氏との関係が冷え込んだ。1月に労働法違反で有罪となった際は、政権の意向を受けた判決との批判も出た。

 ユヌス氏は、滞在先のパリから近く帰国するという。

 議会解散の方針は、軍や各政党、学生団体との協議を経てモハンマド・シャハブッディン大統領が5日に表明していた。今後、合意形成を図りながら統治体制を構築していくとみられる。

 首都ダッカでは5日夜までビルの放火などが続いた。6日から外出禁止令は解除されたが、多くの縫製工場は閉鎖されたままだ。

 バングラ情勢に詳しい村山真弓・日本貿易振興機構理事は「暫定政権は治安と経済の回復に向けた取り組みを国民の理解を得ながら進めるべきだ。その見通しが一定ついて本来の政権に引き継ぐまで数か月かかる可能性がある」と指摘する。

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