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団体の優勝は中国自滅も一因・強豪ロシア不在…体操ニッポン、金3銅1でも課題

読売新聞 / 2024年8月7日 6時12分

パリ五輪、体操男子団体総合決勝で鉄棒の演技で着地を決める橋本大輝(29日、パリで)=三浦邦彦撮影鉄棒の演技で着地を決める橋本大輝(7月29日、パリで)=三浦邦彦撮影

 最終日の5日は、女子ゆかの種目別決勝で岸里奈(戸田市スポーツセンター)が7位となり、日本勢のメダルは金3、銅1の計4個で確定した。男子団体総合の金に加えて、同個人総合と種目別鉄棒の金、同平行棒の銅はいずれも初出場の岡慎之助(徳洲会)が獲得。2大会ぶりの団体王座奪回と新王者誕生が頼もしさを感じさせる一方、4年後のロサンゼルス五輪に向けた課題も浮かび上がった。

 20歳の岡は日本選手で1972年ミュンヘン五輪の加藤沢男以来となる「3冠」。右手中指負傷の影響で橋本大輝(セントラルスポーツ)が苦しむ中、日本協会の水鳥 寿思 ひさし・男子強化本部長は「岡が一気に覚醒し、ギリギリで(日本のレベルの高さが)つながって、好結果を残すことができた」と胸をなで下ろした。

 ただし、団体は決勝で中国の自滅に助けられた面もあり、前回大会1位のロシアチームは出場していない。しかも、個人のメダリストは岡だけにとどまった。

 五輪後のルール改正で、各種目で採点の対象となる技の数が減り、一つひとつの技に求められる難度の高さと正確性は確実に上がる。元五輪代表選手は「新ルールへの対応は待ったなし。油断すると、あっという間に置いていかれる」と警鐘を鳴らす。水鳥本部長は退任の意向を示しており、新体制の下で一から出直す覚悟が必要だ。

 女子は大会直前にエースの宮田笙子(順大)が出場を辞退し、初出場4人での戦いを乗り切った。16歳の岸が個人総合と種目別ゆかで決勝に残るなど足跡も残した。若手の貴重な経験を飛躍への足がかりにしたいところだ。(大舘司)

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