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「銀だと日本に帰れない」…決勝進出のレスリング・日下尚は頂点に向け「相手を研究して備える」

読売新聞 / 2024年8月7日 1時29分

男子グレコローマンスタイル77キロ級準決勝で、アルメニアの選手(下)を破り、決勝進出を決めた日下尚(6日)=関口寛人撮影

 パリオリンピックのレスリングは6日(日本時間7日未明)、男子グレコローマン77キロ級の準決勝が行われ、昨年の世界選手権「銅」で初出場の 日下 (くさか) (なお)(23)(三恵海運)がマルハス・アモヤン(アルメニア)を破って7日(日本時間8日)の決勝に進出、銀メダル以上を確定させた。

 胸をたたいて気合を入れながら登場した日下。第1ピリオドで積極的に前に出て1点先制したが、場外に押し出され1点失った。第2ピリオド開始直後、日下が相手の背後を取って2点を入れ勝ち越し。激しい攻防の末に逃げ切った。

 日下は試合後「自分の目標は決勝なので、うれしくないと言いたいところなんですけど、正直無茶苦茶うれしいです」と笑顔。「前に出るレスリングでしか、自分は勝負できない。さっきも残り2分ぐらいきつかったけど、今まできつい練習をオリンピックのために乗り越えてきたんで、もうそこは気持ちで踏ん張りました」と振り返った。

 決勝に向けては「もう金メダルしか見てないし、銀だと日本に帰れないので、大応援団も来てくれてますし、しっかり切り替えてまた相手の研究をして明日に備えたいと思う」と話した。

 また、同じインタビューで日下は名前の「 (なお)」についてのエピソードを紹介。2000年11月生まれだが、同年9月にシドニーオリンピックの女子マラソンで高橋尚子さんが金メダルに輝いており、1文字もらったのだという。「(自分も)しっかり優勝したい」と後に続く覚悟だ。

 日下は国内選考で同階級の東京大会銅メダリスト、屋比久翔平を破り、昨年9月に世界選手権初出場、3位となってオリンピック切符を手にした。同選手権では初戦から試合を追うごとに自信を深め、敗れた準決勝でも、優勝したアクジョル・マフムドフ(キルギス)をあと一歩まで追い詰めた。日下はその後、単身でドイツに乗り込んで武者修行をこなすなど精力的に実戦経験を積み、今年4月にはマフムドフへのリベンジを熱望してアジア選手権に出場、決勝で見事世界王者を破り優勝を果たしていた。

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