グレコ１３０キロ級のミハイン・ロペス、史上初の５連覇…２０日で４２歳の「超人」

グレコローマン１３０キロ級で金メダルを獲得したミハイン・ロペス＝ロイター

　パリオリンピックのレスリングは６日（日本時間７日）、男子グレコローマン１３０キロ級の決勝が行われ、ミハイン・ロペス（４１）（キューバ）がチリの選手を破り、１２０キロ級を含め５大会連続で金メダルを獲得した。

　女子では伊調馨が２０１６年リオデジャネイロ大会で４連覇を達成。ロペスは２１年の東京大会で成し遂げ、フリースタイルも含めて男子初の快挙となった。当時、東京大会を最後に引退すると公言していたが試合後の記者会見では一転、「続けてくれと言われた。ちょっと考え直してみようかな」と発言していたが、実際戻ってきて金メダルを獲得してしまった。２０日には４２歳を迎える。まさに超人だ。

　駆け寄った関係者をマットに投げたり、抱えたりして喜びを表すと会場に手を振り声援に応えたロペス。そして、最後に左右の黒のシューズを脱いでマットに置くと、両腕を高々と上げてみせた。寄り添う関係者が涙するなか、会場は感傷的な雰囲気に包まれた。