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レスリング尾崎野乃香「銅」、前日の失意から立ち直る「4年後を絶対目指すと心から思えた」

読売新聞 / 2024年8月7日 6時49分

 パリオリンピックのレスリングは6日(日本時間7日)、女子68キロ級の3位決定戦が行われ、敗者復活戦から進出した初出場の尾崎野乃香(21)(慶応大)が前回東京大会銀メダルのブレッシング・オボルドゥドゥ(ナイジェリア)を破り、銅メダルを獲得した。今大会のレスリング日本女子勢の初メダルとなった。

 尾崎は2022年は62キロ級、23年はオリンピックで実施されない65キロ級で世界選手権を制した実績を持つ。ただ、主戦場としていた62キロ級の国内選考レースで敗れ、代表が未定だった68キロ級に階級を上げて、五輪切符をつかんだ。

 金メダルを目指したが、東京大会銅メダルのメーリム・ジュマナザロワ(キルギス)にいきなり2回戦で行く手を阻まれた。「ちょっと受け入れられないですけど、負けてしまったんだなという…。全力だったんですけど、今は何が足りなかったのかちょっと思い浮かばないというか分からないです」。

 失意は大きかったが、立ち止まりはしなかった。「気持ちの面とか、こういう風に臨まないといけないんだということも分かったし、考える時間があった」。一夜明けて臨んだモンゴル選手との敗者復活戦を制すと、夜の3位決定戦へ。第1ピリオドから力強かった。タックルで相手を倒して2点を奪った。第2ピリオドでも1点加え、最後まで隙を与えず、相手に技を出させなかった。

 メダルを決めると、本来の笑顔がはじけ、インタビューに答える声も弾んだ。「挑戦してここまで来られて本当に良かった。昨日は4年後と言い切れなかったが、今日はもう次の4年後を絶対目指すと心から思えたので、次に向けて頑張ります」。

 表彰式で授与されたメダルにキスすると、感極まった様子で体を震わせ、もう一度キスした。最後は涙顔になった。金色ではなかったが、「どん底を見た後に、這い上がって」つかんだメダルは愛おしかった。(デジタル編集部)

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