「銀」以上確定の日下尚「うどんパワーで耐え抜いた」…香川出身で好物のうどんをパリにも持ち込む

男子グレコローマン７７キロ級準決勝で、アルメニアの選手（下）を破り、決勝進出を決めた日下尚（６日）＝関口寛人撮影

　パリ五輪のレスリングは、男子グレコローマン７７キロ級の日下尚（三恵海運）が６日の準決勝でアルメニア選手に勝って決勝進出を決め、銀メダル以上が確定した。

　２３歳の日下は、覚悟を決めた。「厳しい戦いになる」

　準決勝は、約２年前の国際大会で敗れたアモヤンとの再戦。第２ピリオドで２点のリードを奪い、終盤の消耗戦をしのぐと、観念した相手が両膝をつき、日下の銀メダル以上を確定させる終了ブザーが響いた。

　香川出身で、好物はうどん。パリにも持ち込み、口にした。「うどんパワーで耐え抜いた。（相手は）うどんのない国なのに重かった」と笑った。

　世界ランキングは１位。「人生を変えるためにここに来た。こんなところで満足はしていない」。視線の先にあるのは、金メダルのみだ。（平地一紀）