金融庁の井藤新長官、市場金利の上昇「リスクを資産と負債の両面でしっかり監視」
読売新聞 / 2024年8月7日 21時50分
7月に就任した金融庁の井藤英樹長官(59)が、読売新聞のインタビューに応じた。日本銀行の追加利上げに伴う市場金利の上昇について、「リスクを資産と負債の両面でしっかり監視していく」と述べ、金融機関の経営や取引先企業への影響を注視する考えを示した。
井藤氏は、金利上昇により、金融機関の保有債券の評価損や資金調達コストの増加、住宅ローン金利の上昇などの影響が出てくるとした。「日本の金融機関は総じて充実した資本基盤を備え、安定している。健全性を失うことがないよう、リスク管理や顧客への対応状況をしっかりモニタリング(監視)していく」と強調した。
地方銀行を巡っては、人口減少やマネーロンダリング(資金洗浄)対策などの課題に直面していると指摘。「規模の利益を視野に入れて、統合していくのも一つの選択肢だ」と述べた。
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