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リスク高い技へ挑戦、自分らしい滑り追求…東京大会から進化が光る女子ボーダー[笹岡建介の目]

読売新聞 / 2024年8月8日 0時14分

2018年 アジア大会スケートボード男子パーク王者 笹岡建介さん

 パリオリンピックのスケートボードは6日、女子パークの予選と決勝が行われ、15歳の開心那(WHYDAH GROUP)が92・63点をマークして2大会連続となる銀メダルを獲得した。16歳の草木ひなの(スターツ)は69・76点で8位。アリサ・トルー(豪)が93・18点で金メダル。東京大会金の四十住さくら(第一生命保険)は予選10位に終わり、決勝に進めなかった。

 開はコース縁を削るように進むグラインド系の技にこだわる個性あふれる滑りだった。ランの冒頭、レールを使ってから、コーナーで代名詞のノーズグラインド。これはバランスをとるのが非常に難しい。最初にリスクの高い技を持ってくるところに相当な自信がうかがえた。

 他の選手とは違うコース取りも光った。東京五輪後の3年間で、一つのランに大技を複数組み入れられるようになったことなども彼女が大きく成長した部分だ。

 初出場の草木は1本目から自分が決めたい技で攻めるという挑戦心あふれる滑りだった。惜しくも予選落ちしたが、「(決勝進出のため)人の失敗を祈りたくない」と語った初代女王の四十住のスケーターらしい姿勢もたたえたい。

 東京五輪では空中で1回転半する「 540 ファイブフォーティー」が脚光を浴び、それ以降は女子選手も回転する技を入れる構成が増えていった。今回、優勝したトルーは(ふだんの進行方向とは逆方向に進む)フェイキーから技に入るなど、別格のレベルだった。次回、2028年ロサンゼルス五輪に向け、今後は彼女を追いかけていく形で他の選手が技を磨き、女子全体のレベルはさらに上がっていくだろう。

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