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クライミング、安楽宙斗がダントツ…2種目で争う「複合」なのに1種目だけで決勝進出決める

読売新聞 / 2024年8月7日 20時56分

男子複合準決勝リードで課題に挑む安楽宙斗(7日)=守谷遼平撮影

 17歳・安楽宙斗(JSOL)の強さが際立った――。7日に行われたパリオリンピックのスポーツクライミング男子複合の準決勝で、安楽は全体トップで決勝進出を決めた。リードで最後の20番目に登場したが、実は、壁を登る前に決勝進出は確定。ワールドカップ総合王者の貫禄を見せた。(デジタル編集部)

 複合は、ボルダーとリードの合計点で上位8人が決勝に進む。ボルダーで69・0点をマークし、2位に14・6点の大差をつけて1位だった安楽は、この得点だけで、ボルダーとリードの合計でも上位8番目だった。この「貯金」で、試技前の決勝進出が決まった。

 リードの試技でも、その強さを見せつけた。日本の応援団たちの大歓声の中で入場し、壁に手をかける。スムーズな足さばきで安定した様子で登っていき、楢崎智亜が落下した地点もクリアした。東京大会の複合で金メダルを獲得したアルベルト・ヒネスロペス(スペイン)の72・0点には届かなかったものの、68・0点でリード4位、ボルダーとの合計は137・0点で、1位で決勝進出を決めた。2位との差は、14・8点だった。

 安楽は、力まずに体を使い壁に吸い付くように登っていく「脱力クライマー」とも呼ばれている。しかし、昨年からはスタミナ作りのため、筋力トレーニングの時間を増やし、体作りから見直したという。

 試合後、安楽は「まだ余力があり、あと8ポイントは伸ばせた」と悔しさもにじませた。身につけた体力は、間違いなくもう一つの「武器」となっているようだ。男子複合で初のメダル獲得に向けて、9日の決勝に臨む。

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