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「世界一強いパパになる」とまな娘に誓ったレスリング文田健一郎、「1点もやらない」スタイルで晴れ姿

読売新聞 / 2024年8月7日 21時22分

レスリング男子グレコローマン60キロ級で金メダルを獲得して喜ぶ文田健一郎(6日、パリで)=守谷遼平撮影

 パリオリンピックのレスリングは6日の男子60キロ級決勝で、文田健一郎(ミキハウス)が曹利国(中国)を破り、金メダルに輝いた。

 背に日の丸をはためかせ、文田はかみしめるようにマットを1周した。自身にとっても、日本レスリング界にとっても重い「金」。グレコ日本勢で1984年ロサンゼルス五輪52キロ級の宮原厚次以来となる頂点に、「40年勝てなかったことは悔しいけれど、日本のグレコは世界に通用するんだぞという思いで戦ってきたのでうれしい」とうなずいた。

 決勝では世界ランキング2位で守りの堅い、曹利国と緊迫の競り合いを展開。常に前に出て圧力をかけ、相手に思うような攻撃をさせないことで主導権を握った。前半は、寝技から相手の体を回して2得点するなど、3―0で折り返した。

 後半に1点を失うが、追加点は許さない。反撃しようと前に出る相手に対し、受け身にならず、常に先手を取りながら試合を優位に進めた。前夜の準決勝では、昨年の世界選手権覇者、ジョラマン・シャルシェンベコフ(キルギス)を豪快な反り投げで制圧。一転して決勝は、手堅い攻めで寝技から得点し、粘り強く守り抜くスタイルで勝利した。

 強敵を相手にスタイルを使い分け、「準決勝は守りの中で攻めも意識しながら、決勝はしっかりとこらえて『1点もやらないぞ』というスタイルで戦った」。攻守自在の戦いぶりを満足そうに振り返った。

 スタンドでは、昨年誕生した長女遥月ちゃんも観戦。「世界一強いパパになる」と約束したまな娘に、最高の晴れ姿を見せた。(佐野司)

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