男子板飛び込み・坂井丞「気持ちよく飛べなかった」…寺内健コーチと追求した美しさ発揮し切れず、準決勝敗退

男子板飛び込み準決勝の坂井丞（７日）＝原田拓未撮影

　パリオリンピック７日の男子板飛び込み準決勝で、３大会連続出場の坂井 丞 （しょう）（ミキハウス）は４１０・１５点で１４位となり、上位１２人による決勝進出はならなかった。６日の女子高飛び込み決勝で、荒井 祭里 （まつり）（ＪＳＳ宝塚）は３１４・４５点で９位だった。

　男子板飛び込み準決勝で決勝進出を逃した坂井は、「気持ちよく飛べなかった。肩に力が入った」と悔しがった。１本目で１８人中１７位と出遅れ、その後は持ち直したものの、前を向いて後方へ３回転半する技に挑んだ終盤の５本目で得点を伸ばせなかった。

　飛び込み界のレジェンド寺内健コーチとつま先の伸ばし方にまでこだわり、「美しさ」を追求してきた。決勝には届かなかったが、「五輪自体は楽しめた。小さな一歩だけど、成長はできている」と充実感も漂わせた。