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想定外の落下、楢崎智亜は壁を見上げた…東京4位から「成長の感覚」あったが一発勝負に沈む

読売新聞 / 2024年8月7日 22時54分

男子複合準決勝リードで落下した楢崎智亜(7日)=守谷遼平撮影

 パリオリンピックのスポーツクライミングは、男子複合準決勝のリードが7日に行われ、ボルダーで首位発進した17歳の安楽宙斗(JSOL)が68・1点で2位となり、合計137・1点の総合1位で決勝に進んだ。前回東京大会複合4位の楢崎智亜は、ボルダー2位から順位を落として総合10位となり、上位8人による決勝進出を逃した。

 壁から落下して競技を終えた楢崎は、リードの課題を見上げて直前の出来事を確かめているようだった。「全く落ちる予定じゃなかった」と振り返ったように、本人も想定外の序盤部分で痛恨のミスが出てしまった。

 高さ15メートルの壁をどこまで登ったかで得点を競うリードは、落下した時点で競技終了となる。楢崎は他にも苦戦する選手がいた最初の難関で、上部のホールドをつかもうと右手を伸ばしたところ、右足を滑らせて落下。会場で見守った妻で東京大会銅の野口 啓代 あきよさんは思わず、手で顔を覆った。

 優勝候補として迎えた前回の東京大会は、緊張のあまりホールドを強く握り過ぎて消耗したことが響き、4位に終わった。その反省を踏まえ、28歳で迎えた今大会は「かなりリラックスして成長している感覚は感じていた」。手応えをつかんでいただけに、落下直後は「(感情が)ちょっと何も出なかった。もう失敗し過ぎちゃって……」とぼう然とした様子だった。

 「このままでは終われないので、ロス(4年後のロサンゼルス五輪)を目指したいという思いはすごくある」と楢崎。一発勝負のリードの厳しさを感じながら、パリ大会を終えた。(大舘司)

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