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滋賀学園 隙突く足攻 自ら判断ホームイン

読売新聞 / 2024年8月8日 5時0分

8回滋賀学園、国仲の適時打に敵失が絡み2塁から杉本もホームイン

 開会式と1回戦3試合が7日、行われた。滋賀学園(滋賀)は終盤に有田工(佐賀)を振り切り、夏の甲子園初勝利。初めて採用された2部制により午後4時開始となった第2試合は、春夏連覇を狙う健大高崎(群馬)が零封リレーで英明(香川)を破った。延長タイブレイクに入った第3試合は智弁学園(奈良)が岐阜城北(岐阜)との接戦を制した。

滋賀学園10―6有田工

 滋賀学園が逆転勝ち。五回、仲田の適時打で追いつくと、八回に3本の単打に敵失が絡んで一挙4点を奪って勝ち越した。相手を上回る13安打を放った有田工は、九回に2得点して粘りを見せた。

 抜け目ない走塁で、滋賀学園が相手を突き放した。

 同点の八回無死満塁。9番杉本が放った打球は中前へと転がり、三塁走者が生還した。二塁走者の作田は三塁を回る際に打球を確認。「(中堅手が打球を)落としたのが見えた」と一度、緩めたスピードを再び上げ、一気にホームインした。さらに一死二、三塁からは国仲の左前打で、左翼手がファンブル。杉本が二塁から一気に本塁を陥れた。

 いずれも三塁コーチの指示は「ストップ」だった。それでも2人は打球の行方を確かめ、自らの判断で本塁へ突入して得点をもぎ取った。「相手がミスする可能性を念頭に置いて走塁している。だから(速度の)緩め方も調整しながら走っていた」と杉本。山口監督も「いつも通り。体が反応してくれたんでしょうね」と目を細めた。

 2人とも決して俊足ではない。杉本は「どんな小さな隙も見逃さない。それが常に次の塁を狙う僕たちの野球」と胸を張る。足でつかんだ夏の甲子園初勝利だ。(後藤静華)

有田工 守備乱れ

 有田工は四回に一度は試合をひっくり返したものの、守備のミスが響いた。一回に暴投などで3点を先行されると、八回には送りバントの打球処理でバッテリーが立て続けに悪送球。さらに外野陣の失策も重なって4点を勝ち越された。佐賀大会では5試合で三つだった失策はこの日、七つを記録。前田壮主将は「相手の応援にのまれて、いつものプレーができなかった」と悔やんだ。

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