バングラデシュ暫定政権、ユヌス氏が最高顧問に…２００６年にノーベル平和賞受賞

　【ハノイ＝安田信介】バングラデシュのデイリー・スター紙などによると、バングラデシュの大統領府は６日、近く発足する暫定政権を率いる最高顧問に、２００６年にノーベル平和賞を受賞した経済学者のムハマド・ユヌス氏（８４）が就任することを明らかにした。ユヌス氏はフランスに滞在しており、自身がトップを務める研究機関によると、８日に帰国予定という。

　バングラデシュではシェイク・ハシナ首相の辞任を受け、モハンマド・シャハブッディン大統領とハシナ政権への抗議デモを主導した学生団体、軍などが６日夜、暫定政権の設立に向け協議した。学生団体側がユヌス氏の就任を提案し、大統領が受け入れたという。

　一方、汚職の罪で自宅軟禁状態にあった主要野党、バングラデシュ民族主義党（ＢＮＰ）党首のカレダ・ジア元首相が６日、釈放された。