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高橋尚子さんにちなみ名付けられた日下尚、金メダル獲得…「最高に楽しい6分間でした」

読売新聞 / 2024年8月8日 6時11分

レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級で金メダルを獲得した日下尚(7日、パリで)=関口寛人撮影

 パリオリンピックのレスリング男子グレコローマン77キロ級で7日(日本時間8日)、初出場の 日下 (くさか) (なお)(23)(三恵海運)が金メダルを獲得。前夜の60キロ級の文田健一郎(ミキハウス)、そして、名前の由来となった女子マラソン「金」の高橋尚子さんに続いてみせた。

 決勝も持ち前の「前に出る」レスリングでカザフスタン選手を攻め続けた。そして、訪れた歓喜の瞬間。大応援団に向かって雄たけびを上げ、日の丸を高々と掲げた。観客席に飛び込み、家族と抱擁を交わした。

 その後のテレビインタビューで「夢を見ているようです」と声を弾ませた日下。高橋さんが2000年シドニーオリンピックのレース後に発した名言「すごく楽しい42キロでした」を意識したのだろう、「最高に楽しい6分間でした」と続けた。

 プラン通りの試合展開ではなかっという。それでも「マットに上がったら誰も助けてくれないし、信じるのは自分と過去の練習量、もう自分がやってきたすべてを信じて、自分自身を奮い立たせて前に出続けました」と振り返った。

 そして、オリンピックへの気持ちも吐露。「オリンピックに憧れて、レスリングを続けてきて、憧れの場所でこうやって優勝できたことは本当に、本当に、さっきも言ったんですけど、まだ現実か分かんないです」とおどけた。

 前夜の文田健一郎の勇姿も刺激になった。「自分が高校生の時に(文田)健一郎先輩が世界チャンピオンになった。憧れの先輩が自分を引っ張って行ってくれたなという感じです」とリスペクトを忘れなかった。

 テレビカメラに向かって「やったぜー」と締めくくり、達成感と開放感に浸った23歳だが、表彰台では穏やかな表情で金メダルをまじまじと見つめてキス、振り返って周囲に披露した。

 その表彰式後、「自分が優勝できたことはほかの選手にも刺激になったと思う」と語った日下。日本レスリング、日本のグレコローマンスタイルが切磋琢磨して強くなっていく、その先頭に立つ自覚も垣間見せた。(デジタル編集部)

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