ＮＹタイムズ、デジタル購読者１０００万人超…「ライフスタイル情報との組み合わせが相乗効果」

ニューヨーク・タイムズ本社（ロイター）

　【ニューヨーク＝山本貴徳】米新聞大手ニューヨーク・タイムズは７日、デジタル版の有料購読者が初めて１０００万人を超えたと発表した。ニュース記事にゲームや料理レシピなどを組み合わせた契約が好調だった。

　同日発表した４～６月期決算によると、６月末の有料購読者は１０８４万人で、このうちデジタル版は３月末から３０万人増の１０２１万人となり、紙媒体の購読者は１万人減の６３万人だった。売上高は前年同期比６％増の６億２５０９万ドル（約９２０億円）、最終利益は４１％増の６５５４万ドル（約９６億円）だった。メレディス・コピット・レビアン最高経営責任者（ＣＥＯ）は「世界トップクラスの報道とライフスタイル情報の組み合わせが相乗効果をもたらしている」と説明した。

　タイムズ社は２０２７年末までに有料購読者を１５００万人にする目標を掲げており、スポーツ情報サイト「ジ・アスレチック」を買収するなど、サービス拡充を図っている。