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ブレイキン会場に「元祖」のリズムと音色…パナソニック「テクニクス」製品を採用

読売新聞 / 2024年8月8日 11時6分

パリ五輪のブレイキン会場で使用されるターンテーブルと同型の「SL―1200MK7」を紹介する上松氏(京都市中京区のテクニクスカフェ京都で)

 パリ五輪で初採用され、9日に始まる競技「ブレイキン」でDJが操作するターンテーブルには、パナソニックの音響機器ブランド「テクニクス」製品が使われる。ブレイキンが背景とするヒップホップ文化の誕生にはテクニクス製品が影響を与えており、〈元祖〉のリズムと音色で競技を盛り上げる。(杉山正樹)

 ブレイキンは、DJの選曲に沿い、リズムや音色に調和しながら即興でダンスを披露する競技で、ターンテーブルは不可欠な存在だ。大阪府出身の 半井 なからい重幸(ダンサー名SHIGEKIX=シゲキックス)選手らが出場するパリ五輪に、同社は6台を納入している。

 テクニクス製品とヒップホップ文化の関係は深い。1973年8月11日、米ニューヨーク州ブロンクスで開かれたパーティーで、DJクール・ハークがターンテーブルを使い音楽を流しダンスを楽しんだ。後に「ヒップホップの父」と呼ばれるハークが「ヒップホップ記念日」に制定されるこの日に使ったのが、テクニクス製品だった。

 同社は1970年代、従来、ゴムベルトでつながれていた皿部分とモーターを一体化して回転力を強めた「ダイレクトドライブ方式」を世界で初めて採用。回るレコードを前後にこする「スクラッチ」などのヒップホップに欠かせない技術が生まれるきっかけを作った。

 テクニクス製品は2010年に販売が休止されたが、世界中のDJらの復活を求める署名を受けて、16年にターンテーブルの新製品が発売された経緯がある。

 同社でテクニクスを担当する上松泰直氏は「ダイレクトドライブがなければ、ブレイキンも別のものになっていたかもしれない。五輪で高まった火を消さないよう、アナログレコードの文化をともに盛り上げていきたい」と話す。

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