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薄氷の決勝進出に村竹ラシッド「何年寿命を削られたんだろう」…失敗レースでも「首の皮一枚つながった」

読売新聞 / 2024年8月8日 12時39分

男子110メートル障害で決勝進出を果たした村竹ラシッド(7日)=三浦邦彦撮影

 パリ五輪の陸上は7日、男子110メートル障害準決勝で、村竹ラシッド(JAL)は13秒26の1組4着、全体8位で8日の決勝に進んだ。この種目で日本勢の決勝進出は初めて。泉谷駿介(住友電工)は13秒32の3組3着で敗退した。

 レースを終えて、村竹はただ祈るだけだった。男子110メートル障害準決勝で1組4着。着順では通過できず、最終組の結果を待った。「生きた心地がしない。何年寿命を削られたんだろう」。この種目で日本勢史上初の決勝進出が決まるとしゃがみこんで顔を覆った。「一瞬泣きそうになった」と感極まった。

 レース内容が完璧ではないところに、決勝への伸びしろがうかがえる。やや出遅れると、加速局面でハードルに足をぶつけて失速した。「自分の悪いところが多く出てしまった」と苦笑いするほどだったが、懸命に両隣の選手に食い下がってフィニッシュ。失敗レースでも13秒26をマークできるだけの地力がついている。

 東京五輪、直近2回の世界選手権のメダル獲得ラインは13秒09~17。13秒04の日本記録保持者である村竹が手を伸ばせば届きそうなタイムでもある。目標は12秒台での日本記録更新と表彰台だ。

 「首の皮一枚つながった」と言うようにギリギリで準決勝を突破して失うものはない。「もう気持ちを切り替えて。強豪に全身全霊でぶつかって戦いたい」。快挙を弾みに、堂々と世界最高峰の戦いに乗り込む。(井上敬雄)

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