小原佑太が準々決勝進出…自転車

　パリ五輪の自転車は男子スプリントが７日に行われ、太田海也（楽天Ｋドリームス）と小原佑太（同）が８日の準々決勝に進出。女子ケイリンも７日に行われ、佐藤水菜（同）が準々決勝に進出。太田りゆ（ブリヂストンサイクリング）は１回戦で敗れるも敗者復活戦を制して準々決勝へと進んだ。

男子スプリント、３度の敗者復活

　男子スプリントの小原は、３度敗者復活戦にまわりながら、全てで勝利する粘りを見せて準々決勝に進出した。

　スプリントは１対１でトラック３周を競う種目。１回戦から３回戦まで、それぞれ敗れた場合はレース後に敗者復活戦が行われる。小原は相手との駆け引きで苦しんだが、２～３人で走る敗者復活戦では積極的に前に出る走りを見せた。

　予選を含め１日で７本を走った。本数が重なり疲れが出ても、「持ち味はロングスパートなので、本来の動きを発揮できた」と話す。疲労 困憊 （こんぱい）の色は隠せないが、「負けたままなのは悔しいし、負けて勝って負けて勝って、応援してくれる人と五輪を一緒に楽しめたかな」と、表情は明るい。

　準々決勝以降は２本先取のトーナメント。「少しでもいい順位を取れるように頑張る」。不屈の男がメダルを目指す。（小高広樹）