1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

「歴史の扉」こじ開けた村竹ラシッド、110障害決勝へ…粗削りでも「世界に挑める」

読売新聞 / 2024年8月8日 22時18分

男子110メートル障害で決勝進出を果たした村竹ラシッド(7日)=三浦邦彦撮影

 パリオリンピックは7日、陸上男子110メートル障害準決勝で、村竹ラシッド(JAL)は13秒26の1組4着、全体8位で8日の決勝に進んだ。この種目で日本勢の決勝進出は初めて。

 歴史の扉をこじ開けた。かつては「世界が遠い」と言われた男子110メートル障害で、村竹が日本勢初の決勝進出。準決勝1組4着で、タイム順で全体8位に滑り込んだ。ただ本人は「(上位2位までの)着順で決めたかった」。勝ち上がり方にもこだわれるほど、競技力は高まっている。

 準決勝は「気合が空回りした」という。練習でいつも以上に体が浮く感覚があり、「重心を落として攻めよう」としたが、気持ちがはやって序盤でハードルに接触。さらに何度もハードルに脚をぶつけながら、上位に懸命に追いすがり、13秒26にまとめたところに成長があった。「この世の終わりみたいな気分」で待っていると、全3組を終えて吉報が届けられた。

 2022年世界選手権は13秒73に終わり、予選敗退。今回同様、ハードルに脚をぶつけて何もできず、「世界との壁を感じた」。以降はゴムチューブで股関節を鍛え、筋力トレーニングに精を出した。まだ22歳。「他の人より経験値が、圧倒的に足りないことは分かりきっている」。粗削りでも出力を上げ、中盤からの伸びをひたすら磨いた。

 自己ベストは日本記録の13秒04。今季ベストの13秒07は世界で一線級のレベルにある。「間違いなく、2年前より実力はついている。世界に挑める」。大舞台でその言葉は現実のものとなった。(井上敬雄)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください