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小林製薬が4か月ぶり会見「信頼を一つずつ積み重ねたい」…紅麹事業から撤退発表

読売新聞 / 2024年8月8日 23時50分

記者会見の冒頭で頭を下げる(右から)小林章浩前社長と山根聡社長ら(8日、大阪市中央区で)=前田尚紀撮影

 「 紅麹 べにこうじ」成分入りのサプリメントを巡る健康被害問題で、小林製薬は8日、大阪市内で記者会見を開き、紅麹事業から撤退すると発表した。健康被害に遭った人への補償を19日から開始することも公表した。

 一連の問題を巡って、小林製薬が会見するのは約4か月ぶり。冒頭、8日付で社長に昇格した山根聡氏は「あってはならない事態を起こし、痛恨の極みだ」と陳謝し、問題の背景に創業家中心の経営があったと指摘。「経営の考え方を根本的に変え、信頼を一つずつ積み重ねたい」と述べた。

 小林製薬は繊維大手のグンゼから紅麹事業を譲り受け、2016年に自社工場で原料の製造を始めた。山根氏は「継続することが許されるのか冷静に考えた」と撤退の理由を説明した。

 補償は、サプリの摂取と症状に相応の因果関係が認められる人が対象。医療費と交通費のほか、精神的苦痛に対する慰謝料や休業補償、後遺障害による逸失利益を支払う。亡くなった人は別途、対応するという。

 4日時点で因果関係を調査している死者は107人、相談件数は約1万300件に上る。社長を引責辞任し、補償担当の取締役となった創業家出身の小林章浩氏は「責任を持って補償をやりきることが私に課せられた使命だ」と語った。

 一方、再発防止策については健康被害の原因が特定できておらず、「検討中」とするにとどまった。

 小林製薬は今年1月に健康被害を把握したが、問題を公表し、国や自治体に報告したのは2か月余りたってからで、対応の遅れが指摘されていた。

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