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卓球男子シングルス・小野泰和、フォアのドライブ武器に逆転V…団体の悔しさ晴らす

読売新聞 / 2024年8月9日 0時21分

卓球男子シングルスで優勝した出雲北陵の小野泰和(8日)=帖地洸平撮影

 卓球のシングルス決勝が行われ、男子は小野泰和(島根・出雲北陵3年)、女子は竹谷美涼(大阪・香ヶ丘リベルテ1年)がそれぞれ優勝を飾った。テニスのシングルス決勝で男子は松永朔太郎(大分・大分舞鶴3年)、女子は野口紗枝(神奈川・法政二3年)が制した。バスケットボールの男子は美濃加茂(岐阜)と東山(京都)、女子は京都精華(京都)と岐阜女(岐阜)がそれぞれ決勝に進んだ。

 出雲北陵の小野が卓球の男子シングルスで頂点に立った。ともに準決勝で敗れた団体戦とダブルスの悔しさを見事に晴らすと、スタンドのチームメートたちに向かってガッツポーズをし、喜びを爆発させた。

 決勝は、優勝候補を破って上がってきた相手に1ゲーム目を取られる苦しい展開だったが、焦らなかった。仲間たちの大声援が会場に響き渡っていたからだ。「みんなが背中にいてくれているようだった。一人ではなく、みんなで戦えた」

 2ゲーム目以降は、長短織り交ぜたサーブで揺さぶり、軽やかなフットワークを生かしてボールに食らいついて、好機をうかがった。そして、甘い球が来ると、「最大の武器」というフォアのドライブで得点を挙げ、逆転勝ちした。

 6日の団体戦準決勝では、自身がシングルスとダブルスで敗れ、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。それだけに、「色々な人たちの支えがなくてはここまで来ることはできなかった。(シングルス優勝が)少しでも恩返しになれば」と感謝の言葉を繰り返していた。(丸山一樹)

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