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すぐ調子に乗るセーリング岡田奎樹、亡き重由美子さんから受けた厳しい言葉土台に「銀」

読売新聞 / 2024年8月8日 23時56分

セーリングの混合470級で銀メダルを獲得した岡田奎樹(左)と吉岡美帆=ロイター

 パリオリンピックは8日、新種目のセーリング混合470級で岡田奎樹(トヨタ自動車東日本)、吉岡美帆(ベネッセ)組が銀メダルに輝いた。日本勢のメダル獲得は、1996年アトランタ大会女子470級で銀の重由美子、木下アリーシア組、2004年アテネ大会男子470級で銅の関一人、轟賢二郎組に続き、20年ぶり3度目。予選3位の岡田、吉岡組は、上位10艇で争うメダルレースでも3位に入り、総合2位となった。優勝はオーストリアのペア。

五輪メダリストからの指示は「考えろ」

 岡田は佐賀・唐津西高時代、1996年アトランタ五輪銀メダリストの重由美子さんに指導を受けている。

 技術を学ぶつもりでいたが、出される指示の多くは「考えてやりなさい」――。練習時間は日の出から日の入りまで。すぐに調子に乗る岡田に対し、常に厳しい言葉をかけてくれるのも重さんだった。「教えられるというより、怒られた記憶しかないな」。当時は反発する思いも抱いたが、今はあの時間が競技を続ける土台になっていると感じる。

 2018年、重さんは乳がんのため53歳で亡くなった。歴史をつないだ今回の偉業を墓前に報告するつもりだが、返ってくる言葉は想像できる。「重さんは褒めるタイプでなく、『まだまだだね』と言う方。同じ(銀メダル)じゃいかんねって言われそうです」(森井智史)

セーリング470級 船の全長が4メートル70であることが種目名の由来。船に対する適正体重が計130キロ前後で、小柄な日本勢に最も適している種目とされる。日本セーリング連盟によると、470級の国内での普及数は世界でもトップクラスという。

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