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本州一のサンマ水揚げ量を誇る大船渡、大漁願い6隻出漁…不漁対策で公海操業早める

読売新聞 / 2024年8月9日 18時54分

乗組員の家族らが手を振って見送る中、海に出るサンマ船(8日、岩手県大船渡市で)

 サンマ棒受け網漁の主力となる大型船(100トン以上)の操業解禁を前に、本州一の水揚げ量を誇る岩手県大船渡市で8日、地元の水産会社「鎌田水産」の漁船6隻が出漁した。

 同市魚市場の岸壁には同日午前、乗組員の家族らが続々と集まり、船につながれた色とりどりの紙テープを手に取ったり、手を振ったりして見送った。「第11三笠丸」(199トン)の松谷裕漁労長(64)は「初日はいつも期待半分、不安半分。ここ数年は思わしくない結果だったが、大漁を願う気持ちに変わりはない」と力を込めた。

 全国さんま棒受網漁業協同組合によると、昨年の漁港別水揚げ量は大船渡が3877トン(前年比27%増)で本州最多だった一方、不漁傾向が顕著となった2019年から約4割減少した。近年、公海で中国やロシアなどの外国船が早くから操業していることや海水温の上昇が影響しているとみられる。こうした状況を踏まえた不漁対策として、今年は大型船の公海操業を例年の8月20日から10日早めた。

 水産研究・教育機構は、今年のサンマ資源量を昨年と同じく低水準と予測。鎌田水産の鎌田仁社長は「サンマは地域にとって欠かせない魚。皆が待ち望んでいるという意識でこの地に運んできてもらいたい」と話した。

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