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福岡のお薦め屋台・メニュー・店主の趣味もAIが紹介…DX化へ市とLINEが連携

読売新聞 / 2024年8月9日 9時16分

 福岡市は、無料通信アプリ「ライン」を使い、生成AI(人工知能)がお薦めの屋台を教えてくれるサービスを導入した。市と「LINEヤフーコミュニケーションズ」(福岡市)が共同で取り組む屋台のDX化の一環で、長浜屋台街で導入していた営業状況を確認できるシステムも市内の全屋台に拡大した。(林航)

 屋台の公式ラインアカウント「FUKUOKA GUIDE」から利用可能。現在地や食べたい料理、支払い方法などから屋台を検索できるほか、屋台に詳しい常連客というキャラクター「AIおいちゃん」に質問することで、約100軒の中からお薦めの屋台を紹介してもらうことができる。

 生成AIは、営業時間やメニュー、場所のほか、店主の趣味などをデータとして学習している。例えば、「ヘルシーな野菜を食べたい」「気さくな店主と話したい」など、どんな質問にもAIが対応し、それぞれの質問に応じた店を選び出して、博多弁で教えてくれる。今後は投稿された利用者の口コミを学習データとして加え、情報をアップデートしていくという。

 同社がインターネットで行ったアンケートでは、「屋台に興味があるが、行ったことがない」と回答した人に理由を尋ねたところ、6割が「どこに行っていいかわからない(おすすめがわからない)」と答えた。同社の南方尚喜・スマートシティ本部長は「利用者の多様な価値観や要望に応じた1軒を紹介することができる」と話した。

 一方、目当ての屋台があっても、実際に営業しているか行ってみないとわからないため、客足が遠のく要因となっていた。このため市は昨年、屋台の営業状況をラインから確認できるサービスを長浜エリアで導入。店主や利用者から好評だったため、7月24日から市内の全屋台に拡大した。

 屋台の営業開始に合わせて、インターネットに接続されている裸電球を電源につなぐことで、ラインアカウントの店舗情報にリアルタイムで「本日営業」と表示される。

 「長浜屋台 どげん 」の店主竹本一幸さん(39)は「手間がかからずにとても便利。ラインで情報を調べて、気軽に訪れてほしい」と話していた。

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