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巨人・戸郷、広島・大瀬良に打ち勝ち・投げ勝つ…若きエースは笑いながら「こういう勝利がつながっていく」

読売新聞 / 2024年8月9日 6時0分

 巨人5-0広島(セ・リーグ=8日)――巨人は戸郷が今季2度目の完封勝ち。打線は七回、モンテスの二塁打で均衡を破り、戸郷、ヘルナンデスの適時打などで一挙5得点。広島は連勝が7でストップした。

 巨人の戸郷は阿部監督から「エース」と呼ばれて、当初は戸惑ったという。「まだ到底、そういう立場に達していない」。一方で、明確な理想像はあった。「苦しいところで必ず勝ちを持ってこられるのが巨人のエース」。この試合が、まさにその時だった。

 初回。先頭の秋山が打席に立つと、捕手の大城卓が思いきり内角に寄った。これに戸郷が応える。構えたミットに3球続けて直球を投げ込み、空振り三振。ベンチの杉内投手チーフコーチは「しびれた」と思わずうなったという。

 1週間前、甲子園の阪神戦で5回6失点。今季最悪の結果から目を背けず、再認識していた。「変化球に偏った部分があった。結局、変化球が効くのは真っすぐがあるから」。試合前のブルペンで大城卓から「行くぞ」と声をかけられ、腹をくくった。

 直球で強気に攻め、この伏線を生かしていく。二回一死一、二塁では菊池をフォークボールで三ゴロに、会沢をスライダーで中飛に仕留めてピンチを脱出した。力で押したかと思えば変化球で巧みにかわす。三回以降は広島打線に二塁も踏ませなかった。

 無死満塁で打席に立った七回には、大瀬良の初球を左前へ飛ばし、貴重な追加点を挙げた戸郷。九回のマウンドに上がるかどうか、阿部監督から「自分で決めていい」と託されたという。次回登板は中5日となる予定だ。それでも、前夜に中継ぎ7人をつぎ込んだ台所事情を踏まえて続投を志願した。

 1敗1分けで迎えた首位攻防の3戦目。負けられない重圧の中、防御率1点を切る大瀬良との投げ合いを制した若きエースは、「こういう勝利が(先の戦いに)つながっていく」と笑った。(財津翔)

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