田中希実、１５００ｍで決勝進出逃す…出場２種目とも決勝逃し「私にとっては必要な試練」

女子１５００メートル準決勝で敗退した田中希実（中央）（８日）＝三浦邦彦撮影

　パリオリンピックは８日、陸上の女子１５００ｍ準決勝が行われ、田中希実（ニューバランス）は３分５９秒７０で２組１１着となった。２大会連続の決勝進出とはならなかった。

　田中は予選で他選手と接触し、救済措置を受けて準決勝に進んでいた。準決勝のレースはエチオピア勢が引っ張り、序盤からハイペースで進んだ。田中は８位で最後の１周に突入し、徐々に引き離された。自身の持つ日本記録３分５９秒１９に迫る４分切りの好タイムだったが、決勝には届かなかった。

　田中は、「『決勝にもう一回立ってみせる』という気持ちを新たに作れたレースだった」と振り返った。タイムに関しては「４分を切ることが日本人にも可能ということをもう一度お見せすることができた」と話した。

　１５００ｍ、５０００ｍともに決勝を逃した今大会については、「苦しい時間が思ったより長かったが、私にとっては必要な試練だった」とし、「与えられるべくして与えれた幸せな時間を味わえてうれしかった」と表現した。