トラックに一礼、グラウンドを去った田中希実「時間が止まったかのようで」「でも濃密で幸せな時間だった」
読売新聞 / 2024年8月9日 9時51分
パリ五輪の陸上は8日、男子110メートル障害決勝が行われ、村竹ラシッド(JAL)は13秒21で5位に入った。同種目で日本勢初の入賞。グラント・ホロウェー(米)が12秒99で金メダルに輝いた。
女子1500メートル準決勝で田中希実(ニューバランス)は3分59秒70で2組11着となり、決勝進出を逃した。
女子400メートル障害決勝はシドニー・マクラフリンレブロニ(米)が自身の世界記録を更新する50秒37で連覇を達成。男子200メートル決勝はレツィレ・テボゴ(ボツワナ)が19秒46で優勝。同やり投げは、アルシャド・ナディーム(パキスタン)が92メートル97の五輪新記録で制した。
◇
電光掲示板で記録が表示されるのを見届けると、田中はトラックに一礼してグラウンドを去った。女子1500メートル準決勝で田中が、東京大会以来の4分切りとなる3分59秒70をマーク。「この3年間、ずっと4分切りを意識しながらも、どこかで逃げていた。今日、そこの部分からは決別したと思う」。決勝進出はならなかったが、吹っ切れたような表情を浮かべた。
最初の種目5000メートルで予選落ちに終わり、世界のレベルが上がっている現実を突きつけられた。そこから自分を見つめ直した。「時間が止まったかのようで、本当に一日一日が長かった。でも、濃密で幸せな時間だった」と振り返る。
気持ちを立て直して臨んだ1500メートルで力走を見せ、「今回決勝に残ったようなメンバーとまた走りたい気持ちでいっぱい」と前を向いた。計8000メートルを全力で駆け抜けて、田中のパリ五輪が終わった。(田上幸広)
この記事に関連するニュース
-
田中希実 パリでの戦いに思い「必要な試練。本当に幸せな時間だった」 1500m決勝進出逃すも3年ぶり4分切り
日テレNEWS NNN / 2024年8月9日 7時2分
-
田中希実、トラックに静かに一礼 苦しんだ2度目の五輪に別れ「幸せな時間。とても嬉しい」
THE ANSWER / 2024年8月9日 3時34分
-
東京オリンピックの陸上日本代表は「戦後最強」だった…トラック種目で奮闘し、入賞「9」
読売新聞 / 2024年8月3日 17時24分
-
田中希実が5000m&1500mで前人未踏の挑戦、史上初の女子2種目入賞へ【パリ五輪陸上プレビュー】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月2日 12時0分
-
陸上・女子中長距離の日本のエース田中希実が再び五輪の舞台へ ケニア武者修行も敢行した3年間の成果は
日テレNEWS NNN / 2024年8月2日 11時45分
ランキング
-
1再燃する「五輪卓球排除論」…“元中国人”が跋扈、不正野放し、金メダル独占の異常事態
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月9日 9時6分
-
22人の「天才」が宣言通り日本勢20年ぶりの快挙達成も…「ひっそり銀メダル獲得」の悲哀
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月9日 11時11分
-
3「ケガも今の瞬間を輝かせてくれる経験」五輪5か月前に手術 藤波朱理が苦難乗り越え金メダル
日テレNEWS NNN / 2024年8月9日 5時50分
-
420年ぶりにメダルを獲得したセーリング470級 五輪種目存続のため奮闘した日本セーリング界…パリ五輪
スポーツ報知 / 2024年8月8日 22時18分
-
5今度は五輪メダルに問題発生 わずか獲得1週間で「塗装が剥がれて…」発覚した劣化ぶりに海外絶句
THE ANSWER / 2024年8月9日 9時43分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください