男子重量挙げ４０年ぶりメダルならず、宮本昌典６位…腰痛に立ち向かった２度目五輪「メンタルは成長している」

男子７３キロ級で６位に入賞した宮本昌典（８日、パリで）＝上甲鉄撮影

　パリ五輪の重量挙げは８日の男子７３キロ級で、宮本昌典（東京国際大職）がスナッチ１５１キロ、ジャーク１８７キロを挙げ、トータル３３８キロで６位となった。

　男子４０年ぶりのメダル獲得を期待されながら、６位に終わった宮本は「申し訳ない」と悔しさをかみ締めた。６月下旬に腰痛を発症し、満足な調整ができない中、「今できる全力で挑もう」と開き直った。後半のジャークではメダルの可能性を探って申告重量の細かな変更を繰り返し、最終３回目は自己ベストを１キロ上回る１９３キロを肩まで引き上げたが、頭上まで持ち上げきれず力尽きた。逆境に立ち向かった２度目の五輪を終え、「メンタルは成長している」と手応えを得た２７歳。４年後、「３度目の正直」を狙う。