５１歳「スケオジ」の奮闘に「夢追う姿に感動」「映画化できるな」…予選１８位に本人「最高のシナリオ」

パリ五輪スケートボード男子パークに出場した、アンドルー・マクドナルド＝ＡＰ

　パリオリンピックのスケートボードは、女子ストリート金メダルの吉沢 恋 (ここ)（１４）、女子パーク銀メダルの 開 (ひらき) 心那 (ここな)（１５）など１０歳代の若い選手の大活躍が目立った。そうした中、イギリスの５１歳スケーターがコンコルド広場を大きく沸かせ、ＳＮＳ上でも盛り上がりを見せている。

　オリンピック史上最年長スケーターであるアンドルー・マクドナルド（英）は、７日の男子パーク予選に出場。３回の試技で最高得点を競い合う予選の１本目こそ、終盤のミスが響き７２・７０点と低調だったが、その後、尻上がりで調子を上げていく。年齢をみじんも見せないランで観客を沸かせ、スタンディングオベーションを受けた３本目は、７７・６６点をマーク。最後まで得点を伸ばし続けて、五輪を終えた。

　１２歳で競技を始め、１９９４年にプロ転向したマクドナルド。アクションスポーツの国際大会「Ｘゲームズ」では、２０１０年に２位に入った実力者だ。身体能力に優れる若手と競って予選に参加した２２人中１８位。決勝進出は逃したが、五輪公式サイトで「最高のシナリオ。参加できて本当に幸せ」とコメントした。

　躍動するアラフィフは、テレビ番組内で「スケオジ」と紹介された。このカッコいい姿が多くの人々を刺激したようで、Ｘ（旧ツイッター）には「同い年とは思えないスピード」「年齢はただの数字。５１歳で夢を追い続ける姿に感動」「映画化できるな」といった声であふれた。「スケオバ目指そうかな」との声もあり、中高年男女に夢を与えてくれたようだ。（デジタル編集部）