宮城・女川原発の訓練が中断、参加社員の熱中症で…１１月頃予定の再稼働には「影響なし」

女川原発（２０２２年）

　東北電力は９日、女川原子力発電所（宮城県女川町、石巻市）２号機の再稼働に向けて８日に実施した訓練に参加していた社員ら３人が熱中症などになり、訓練を中断したことを明らかにした。同社は「訓練の再開時期は調整中」とした上で、１１月頃に予定する再稼働に影響はないとしている。

　訓練は、航空機事故などを想定した「大規模損壊訓練」。８日午前８時から１日程度の予定で実施していたが、３人が体調不良を訴えたため、午後３時頃に中断した。３人は、屋外で大容量送水ポンプ車や放水砲を設置する作業を担当していたといい、１人が熱中症、２人が脱水症と診断された。

　女川原発では当初、今年２月に２号機を再稼働する計画だったが、安全対策工事の遅れなどを理由に３度延期し、現在は１１月頃の再稼働、１２月頃の営業運転開始を目指している。