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今夜からブレイキン、先駆者・風見しんごさん「すごい技見せて」…映画フラッシュダンスで衝撃受けNYの裏通りで学ぶ

読売新聞 / 2024年8月9日 21時19分

パリ五輪に臨む日本代表への期待を語る風見さん=マスタープラン提供

 パリで初めて五輪競技に採用され、日本勢の表彰台が期待されるブレイキンが9日、始まる。1980年代に米国で独学し、日本のテレビで初めて披露した先駆者とされるのがタレントの風見しんごさん(61)だ。五輪代表に向けて、「思い切り楽しみ、新たな歴史を作ってほしい」とエールを送る。(藤井竜太郎)

 ブレイキンとの出会いはアイドルとして人気を集めた83年。映画「フラッシュダンス」のなかのダンスに目を奪われた。ロボットのような動き、背中で回るスピン……。「なぜかわからないけど衝撃を受けて、『これをやらなきゃダメだ』と思った」と振り返る。

 「本場で学ぶしかない」と数か月後に単身ニューヨークへ。裏通りで若者たちが踊っていた。片言の英語で頼み込み、約10日間、足を運んで技を吸収した。

 日本での披露では芸能界の師匠、萩本欽一さん(83)の存在が大きかった。番組収録の合間に練習を重ねた風見さんはダンスに合う新曲を望んだが、提示されたのはバラード調。「不満げな顔を見た萩本さんは相当怒っていた」というが、ダンスを見せると、レコード会社の関係者に「この動きができる曲を持ってきて」と頼んでくれた。反対も多いなか「僕がスタジオの隅で踊る姿をいつも見ていた。新しい動きを面白いことに使えると考えてくれた」。

 誕生した曲が「涙のtake a chance」だ。歌番組で踊ると、若い視聴者から「体育祭でやりたい」などと大きな反響が寄せられ、街で踊る若者が増えた。2020年末に五輪採用が決まり、9日の女子では京都市出身の福島あゆみ選手(41)(ダンサー名AYUMI)、10日の男子では大阪府大阪狭山市出身の 半井 なからい重幸選手(22)(SHIGEKIX)にメダルの期待がかかる。

 風見さんは半井選手とテレビで共演し、「若い世代にカルチャーとして受け継がれていることを実感した」と振り返る。「(街で踊る)大道芸の一つとされたブレイキンが五輪の舞台にまできた。すごい技を見せ、次の世代に楽しさを伝えてもらいたい」と力を込めた。

ブレイキン 1970年代、米ニューヨークのギャングが暴力ではない抗争の解決策として、ダンスを提唱したのが発祥という。パリ五輪では1対1で交互に演技する「ソロバトル」で踊り、審判の採点で勝敗を決める。2028年ロサンゼルス五輪では実施されない。

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