神奈川県西部で震度５弱、南海トラフとの関連は「一般的に考えて距離が遠いので関係ない」

気象庁

　９日午後７時５７分頃、神奈川県西部を震源とする地震があり、同県厚木市などで震度５弱を観測した。政府の地震調査委員会の平田 直 （なおし）委員長（東京大名誉教授）は９日の記者会見で、この地震と南海トラフ地震の関連について、「一般的に考えて距離が遠いので関係がない」と話した。

　気象庁によると、震源の深さは約１３キロ、地震の規模を示すマグニチュードは５・３と推定される。この地震による津波はなかった。神奈川県によると、午後１０時時点で、１人が軽傷という。同県伊勢原市の９０歳代女性が自宅の風呂場で転倒し、頭部を負傷した。

　ＪＲ東日本は東海道線の小田原―熱海駅間で、小田急電鉄は小田原線の海老名―小田原駅間で、それぞれ運転を見合わせた。小田急電鉄は、停車した車両から乗客を降ろし、最寄り駅などに誘導したという。

　ＪＲ東海やＪＲ東日本によると、東海道新幹線や東北新幹線などの一部区間で一時運転を見合わせた。

　各地の主な震度は次の通り。

　▽震度５弱　神奈川県厚木市、松田町など

　▽震度４　相模原市、埼玉県所沢市、東京都町田市、山梨県都留市など

　▽震度３　神奈川県鎌倉市、甲府市、静岡県熱海市など