１６年選抜出場の南陽工ＯＢ、粘り見せる後輩の姿にエール

後輩らに声援を送る佐藤さん（右）ら南陽工野球部ＯＢ（甲子園球場で）

　第１０６回全国高校野球選手権大会第３日の９日、第３試合に登場した南陽工のアルプス席では、２０１６年春の選抜で甲子園に出場し、１勝を挙げた野球部ＯＢたちが駆けつけ、一塁側アルプスから後輩に声援を送った。

　当時左翼手として出場した会社員の佐藤航さん（２６）（山口県防府市）はうちわやタオルを手に声をからして応援した。佐藤さんは、広島カープで守護神として活躍した同校出身の故・津田恒美さんの親戚。リードされても追いすがる後輩らの姿に「（津田さんの座右の銘の）『弱気は最大の敵』を体現してくれている」と胸を熱くした。

　試合後、「負けは残念だが、２年生を中心としたチームなので、悔しさをバネにしてほしい」とエールを送った。