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工事中トンネルの地下28mに2日間取り残された作業員、PTSDを発症…現場責任者らを書類送検

読売新聞 / 2024年8月10日 14時25分

救出された男性の搬送準備をする救急隊員ら(2021年12月18日、大阪府守口市で、読売ヘリから)=枡田直也撮影

 大阪府守口市で2021年、掘削工事中のトンネルに作業員が2日間取り残された事故で、防止措置を怠って作業員に心的外傷後ストレス障害(PTSD)などを発症させたとして府警は9日、元請けの建設会社「大勝建設」(大阪市生野区)の作業所長、八田将幸容疑者(51)ら男4人(50~55歳)を業務上過失傷害容疑で書類送検した。いずれも容疑を認めているという。

 事故は同年12月16日午前9時頃、守口市の大庭浄水場地下にあるトンネルで発生。配水管を通す掘削工事中に突然、水や土砂があふれ出し、20歳代の作業員男性1人が地下約28メートルに取り残され、約47時間後に救出された。

 発表では、4人は現場責任者らで、12月10日頃から止水できない不具合が複数回発生し、事故の危険性を予見できたのに防止措置を取らずに工事を継続。同月16~18日、男性を現場に閉じ込め、PTSDなどにさせた疑い。府警は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。

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