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桐生「メダルへの道はちょっと遠い」、サニブラウン「バトンは『うまい方』と言ってるだけじゃだめ」

読売新聞 / 2024年8月10日 8時22分

男子400メートルリレーで5位に入った日本の(左から)桐生祥秀、坂井隆一郎、上山紘輝、サニブラウン・ハキーム(9日、サンドニで)=三浦邦彦撮影

 パリオリンピック陸上男子400メートルリレーの決勝が9日行われ、第1走者から順に坂井隆一郎(大阪ガス)、サニブラウン・ハキーム(東レ)、桐生祥秀(日本生命)、上山紘輝(住友電工)のオーダーで臨んだ日本は37秒78の5位に終わり、2大会ぶりのメダル獲得はならなかった。3走の桐生まではトップでバトンをつないだものの、最後は世界の強豪に力負けした。(デジタル編集部 深井千弘)

 サニブラウン、柳田大輝(東洋大)、桐生、上山の順で走った8日の予選から柳田を外し、走順も入れ替えた。前夜のミーティングで変更が決定し、バトンの受け渡しはこの日のウォーミングアップで練習するなど、ほぼぶっつけ本番。それでも、1走の坂井が5位でバトンを運ぶと、2走のサニブラウンがトップに躍り出た。「悪くはなかった」というバトンパスで3走につなぐと、その桐生も先頭を死守。しかし最後の直線で、アンカーの上山がカナダや南アフリカなどの選手に次々とかわされ、メダル圏外に失速した。

 途中まで善戦したとは言え、桐生の自己評価は厳しい。「急きょこのメンバーで走り、予選よりタイムを上げたが、メダルや金メダルへの道はちょっと遠い」。表彰台に上がったカナダ、南アフリカ、イギリスはアンカーが、加速を生かした走りでいずれも8秒台を記録した一方、日本の上山は9秒33。「そこ(=アンカー)までに、もっと(他国より)前で走らないといけない」と敗因を分析した。

 今大会の個人種目では、サニブラウンが100メートル準決勝で、日本歴代2位となる9秒96の自己ベストをマークしたものの、その他の選手は苦戦した。桐生自身、今回は個人種目での出場を逃している。「今の日本の陸上界では、ハキームの走力が飛び抜けている。(リレーで)メダルやその上の金を取ろうと思うなら、全員が『ハキーム』クラスか、ハキームを追い抜くくらいの気持ちじゃないといけない」と桐生。自戒も込めて、強豪国との選手層の差を口にした。

 サニブラウンは言う。「個人の走力をもっともっとアップしないといけない。日本のバトン技術はうまい方だけれど、『うまい方』と言っているだけでは、だめ。もっと完璧にしていかなきゃいけない部分もある」。エース頼みでは、世界と渡り合えない。突きつけられた現実を直視することが、4年後に向けた出発点となる。

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