ブラジル・サンパウロ州で旅客機墜落、乗員乗客６１人全員が死亡…日系人の大学教授犠牲に

　【リオデジャネイロ＝大月美佳】ブラジルのサンパウロ州内陸部ビニェドで９日午後、同国のボエパス航空の旅客機が墜落し、乗客５７人、乗員４人全員が死亡した。連邦警察や航空当局などが原因を調べている。

　同社によると、墜落したのはパラナ州カスカベル発サンパウロ郊外グアルーリョス国際空港行きで、機体はＡＴＲ７２―５００型。９日午前１１時４６分に離陸し、午後１時２１分に応答が途絶えたという。

　旅客機は住宅地に墜落した。ＳＮＳでは、飛行機が回転しながら落下し、煙が上がる様子を撮影した動画が拡散されている。地元当局によると、現場付近の住民にけが人はなかった。

　在サンパウロ日本総領事館によると、乗員乗客に日本人はいなかったが、パラナ連邦大教授で日系ブラジル人のシルビア・クリスチナ・オオサキさんが犠牲になった。