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桐生祥秀からアンカー上山紘輝にバトン、日本は先頭に立っていたが…賭けに近い「攻めのパス」やや間延びして減速

読売新聞 / 2024年8月10日 10時41分

男子400メートルリレー決勝で日本の第3走者・桐生祥秀(中央左)からバトンを受け取り、走り出すアンカー・上山紘輝(同右)(9日)=三浦邦彦撮影

 パリ五輪の陸上は9日、男子400メートルリレー決勝が行われ、日本(坂井、サニブラウン、桐生、上山)は37秒78で5位だった。2016年リオデジャネイロ大会の銀以来2大会ぶり3度目のメダルはならなかった。優勝は37秒50のカナダで、1996年アトランタ大会以来の金メダル。

 女子1万メートルで五島莉乃(資生堂)は31分29秒48で18位、小海遥(第一生命グループ)は31分44秒03で19位、高島由香(資生堂)は31分52秒07で22位だった。ベアトリス・チェベト(ケニア)が30分43秒25で制し、5000メートルとの2冠を達成した。女子七種競技はナフィサトゥ・ティアム(ベルギー)が3連覇を果たした。

     ◇

 男子400メートルリレー決勝で3走の桐生からアンカーの上山にバトンが渡った時、日本は先頭に立っていた。最高の流れかと思われたが、このパスがやや間延びした。上山は少し減速してから再加速する形になり、なかなか伸びない。他国のエース級に次々と抜かれ、日本は目標の3位に届かなかった。

 上山は「本当に悔しい気持ちでいっぱい」と振り返ったが、土江寛裕コーチは「我々の戦略通り、思い切り行ってくれた」と責めなかった。走力が劣る日本としては、加速を最大限に引き出すギリギリのバトンパスを展開する必要がある。賭けにも近い攻めのパスが、はまらなかった。

 2走のサニブラウンは「個人の走力をもっともっとアップして、この悔しい気持ちをばねにしてやっていければ」と前を向いた。東京大会の決勝でバトンパスの失敗から途中棄権に終わった雪辱は果たせなかった。それでも、止まっていた時計の針は再び動き始め、バトンは未来へと引き継がれた。(田上幸広)

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