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異例のお盆スタート「帰省したら避難場所をしっかり調べる」「気をつけながら海水浴楽しみたい」

読売新聞 / 2024年8月10日 12時0分

帰省客らでにぎわう新幹線のホーム(10日午前、JR東京駅で)=野口哲司撮影

 「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が出る中、お盆をふるさとや行楽地で過ごす人たちの帰省、移動ラッシュが10日朝、始まった。臨時情報による大きな混乱は見られなかったが、帰省客からは身の安全を心がけたいとの声が聞かれた。

 JR東京駅の東海道新幹線のホームは、スーツケースを引いた家族連れや若者で混み合った。大阪市内の実家に帰るという千葉県松戸市の大学4年生の男性(21)は、「実家は海に近い。避難場所や避難経路を知らないので、しっかり調べたい」と話した。

 東京の 島嶼 とうしょ部への船が発着する竹芝客船ターミナル(東京都港区)も早朝から多くの乗客で混雑した。南海トラフ地震が起きた場合、島嶼部は津波により、大きな被害が予想されているが、船を運航する東海汽船によると、おおむね通常運航の予定で、各便ともほぼ満席だという。

 新島で家族と過ごす予定という大田区の会社員男性(28)は「海や砂浜にいて津波が来る可能性がある時には、すぐに避難階段で高台へ逃げようと家族と話し合った。気をつけながらも、滞在中は海水浴などを楽しみたい」と笑顔を見せた。

 神奈川県藤沢市の片瀬西浜・ 鵠沼 くげぬま海水浴場はこの日朝から、多くの海水浴客でにぎわっていた。地震発生に備え、ライフセーバーが海水浴客に地震発生の場合、海から迅速に上がるよう呼びかけていた。一方、平塚市の「湘南ベルマーレひらつかビーチパーク」では避難が遅れる可能性を考慮し、15日まで遊泳禁止とした。

 静岡県熱海市や伊東市の海水浴場は「遊泳注意」を呼びかける黄旗を掲げて営業を継続。伊東市では猛暑の影響で7月の海水浴客が少なかったこともあり、8月に期待していたところに水を差された格好になった。伊東観光協会の村田充康専務理事は「市と協力して避難誘導などの対応を徹底していくしかない」と話した。

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