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災害弱者をどう守るか…南海トラフの臨時情報対象地域の老人ホーム、備蓄を確認し早めの垂直避難

読売新聞 / 2024年8月10日 18時55分

備蓄を確認する特別養護老人ホーム「健祥会エンリケ」の職員(10日、大阪市住之江区で)=飯島啓太撮影

 南海トラフ地震の臨時情報(巨大地震注意)を受け、対象地域にある高齢者施設や病院では、万が一に備え、備蓄の確認や入院患者の上層階への移動などの対応に追われている。施設の孤立化や避難の遅れが懸念される中、災害弱者をどう守るかが課題となる。

 大阪湾の人工島・ 咲洲 さきしまにある特別養護老人ホーム「健祥会エンリケ」(大阪市住之江区)では、臨時情報発表後、職員らが非常食や炊き出し用具などの備蓄状況を確認した。

 備蓄は5日分あるが、入居者約160人は移動に車いすや介助が必要な人ばかりで、「地震が夜間に起きたり、交通網がマヒしたりすれば、物資も集まれる職員も限られる」と田中敬三施設長(48)は懸念する。

 津波の想定浸水域ではないが「万が一の場合に『想定外だった』では済まされない」(田中施設長)と、地震時は2階の入居者20人を職員で抱え、3階へ避難させるという。

 高知市の浦戸湾に面した精神科病院「海辺の杜ホスピタル」は9日、自力での垂直避難が困難な3階の入院患者9人を上層階へ移した。臨時情報の呼びかけが終わるまで続ける予定で、橋田由起子・管理部長は「あらゆるケースを想定し、警戒にあたりたい」と話す。

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