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卓球の平野美宇、中国との決戦へ「頼れる存在」へ成長…左腕痛めた早田ひなの負担減らそうと奮闘

読売新聞 / 2024年8月10日 20時3分

卓球女子団体準決勝の第3試合でドイツの選手を破った日本の平野美宇選手(8日、パリで)=池谷美帆撮影

 パリオリンピックは10日、卓球女子団体決勝の日本-中国が行われる。

 頼れる存在へと成長した。決勝で強豪の中国と対戦する卓球女子団体の平野美宇選手(24)。大会中に左腕を痛めたエースの早田ひな選手(24)の負担を減らそうと奮闘する2番手は、波乱の卓球人生を歩んできた。

 幼い頃から、母・真理子さん(55)が山梨県中央市の自宅で開く卓球教室で鍛え、早田選手や伊藤美誠選手(23)と競い合ってきた。

 リオデジャネイロ五輪は補欠。悔しさを力に飛躍し、攻撃的なスタイルは「ハリケーン」と称された。一方で、重圧に苦しむようになった。ラケットを手に泣きながら「やめたい」と漏らす姿に、真理子さんは「美宇がダメになる」と案じた。

 東京五輪では、団体メンバーに選出され、銀メダルに貢献。大舞台で、自分なりの卓球を楽しめたことが転機となった。パリに向けて始動したが、真理子さんの胸中は複雑だった。「つらそうな美宇を見たくない。引退してほしいと思った」

 平野選手は、たくましくなっていた。「人生は自分で決める。『やるか、やらないか』じゃなく、『やるか、やるか』だ」。試合前は家族に明るく振る舞った。

 約2年間に及んだパリの選考レースでは、伊藤選手とシングルスの2枠目を争い、僅差で切符を手にした。

 「ありがとう」。真っ先に真理子さんに感謝を伝えた後で、「苦しかった」と正直な思いを打ち明けた。

 真理子さんは、娘の確かな成長を感じた。「東京の前とは、もう別人です」

 団体で、平野選手は準決勝まで無敗。早田選手に、団体のシングルスの出番を回さなかった。「私が唯一の五輪2回目。何とかしたかった」。その表情は自信に満ちていた。(高木文一)

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