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女子マラソン間もなく号砲「道幅狭く、集団が早めに動き出す可能性も」…[武井隆次の目]

読売新聞 / 2024年8月11日 14時41分

女子1万メートルで銅メダル獲得のハッサン。次はマラソンに挑む=ロイター

 パリオリンピックは最終日の11日、陸上の女子マラソンが午後3時にスタートする。日本から出場予定だった3選手のうち、日本記録保持者の前田穂南(天満屋)が右 大腿 (だいたい)骨疲労骨折のため欠場することが10日に発表された。中盤に2度の急坂があるなど、五輪史上最もタフと言われる難コースに、前回東京オリンピック8位の一山麻緒(資生堂)、五輪初出場の鈴木優花(第一生命グループ)が挑む。

 決戦を前に一山は「東京五輪より良い順位でゴールできたらうれしい」、鈴木は「最後は楽しんでレースに臨みたい」と話した。

 早稲田大時代に箱根駅伝で活躍し、2002年アジア大会男子マラソン銅メダリストの武井隆次さんは「前日の男子もそうだったが、コースの随所に狭い道があり、それを嫌って集団が早めに動き出す可能性がある。15キロ付近から始まる最初の長い坂も(エントリーの)90人では上っていけない。また、後半の2つ目の急坂を越えてからのゴールまでの平坦な道は、脚に相当な負担がかかる。男子の赤崎もゴール後は相当きつそうな様子だった。女子の選手たちがどう走り切るか注目したい」と話している。

5000、1万、そしてマラソンに挑む

 日本勢が42・195キロの戦いで、何とか食らいつきたい外国の強豪。その中で、今大会のトラック種目の5000メートル、1万メートルに続いてマラソンにもエントリーしているシファン・ハッサン(31)(オランダ)はまさに「鉄人」だ。2021年東京オリンピックで5000メートル、1万メートルの2冠を達成し、23年からマラソンにも挑戦して、10月のシカゴで世界歴代2位の2時間13分44秒をマークした。

 今回のパリ大会でも3種目にエントリーした。5日の5000メートル決勝は14分30秒61で銅メダルを獲得し、その4日後の1万メートル決勝でも30分44秒12で銅メダル。1万の決勝が行われたのが9日の夜9時(パリ時間)で、そこからおよそ35時間後にマラソンがスタートする過密日程だ。

 1万メートルのレース後、ハッサンは今大会最後の出場となるマラソンについて「マラソンを走り切るのは一種の地獄。簡単なことではない」とコメント。「鉄人」の走りにも注目だ。(デジタル編集部)

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